第12回 万葉ウオーキング予習 その2

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さて、示された予定表によれば次は素戔嗚神社。

これがちょっと厄介だ。「スサノオ」さんは結構人気者らしくこの名の神社が結構ある、。予定表にある素盞嗚神社をどれにするか、少々迷ってしまう。ただ、その次の予定地が長柄運動公園ということを考えると、その道筋にあるのは天理市武蔵町にある素盞嗚神社ということになろうか。岐多志太神社から北に上ること30分弱の場所にある。

この神社については情報が少なく、AI先生に聞いてみても

主祭神: 須佐之男命(すさのうのみこと / 素盞嗚尊)

防災・厄除け・開運などのご利益で知られます。

末社祭神: 天児屋根命(あめのこやねのみこと)ほか

主な特徴・見どころ
神仏習合の面影: かつての寺社一体となった境内形態が残されており、長福寺とともに地域の歴史を伝える佇まいを見せています。

とあるだけでめずらしくそっけない。ここでどのようなお話を聞かせていただけるのか…参加できない私にとって、気にかかって仕方ない。

さて次は長柄運動公園。素盞嗚神社からはこれまた北に20分弱のある。

なんでまた今回の催しに運動公園なんて…という感じであるが、ここにある、

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がお目当てであろうこと、長柄という地名を聞けば、お詳しい方であればすぐに思い当たるはずだ。

和銅三年庚戌春二月、従藤原宮遷于寧樂宮時、御輿停長屋原逈望古郷作歌一書云、太上天皇御製

飛鳥明日香能里乎置而伊奈婆君之當者不所見香聞安良武一云、君之當乎不見而香毛安良牟

飛ぶ鳥の明日香の里を置きて去なば君があたりは見えずかもあらむ一に云ふ、君があたりを見ずてかもあらむ

萬葉集巻一/78 元明天皇?

藤原京から平城京へ遷都する際、慣れ親しんだ明日香の地を離れる寂しさと、残る人々(または明日香の山々)を惜しむ気持ちが込められた歌だ。むろんそこにあるのは単にその後ろ髪を引かれるような思いだけではない。藤原京と平城京を結ぶ中ツ道の中間点である場所で、わざわざ元明天皇が詠んだという事実を考えれば、捨て去ってしまった藤原京の地霊に対する鎮魂の意思がそこにあったと考えるべきであろう。

そして出発からの時間、立地を考え合わせればここで昼食ということになるだろうと予想する。ここからもまだ先はある。しっかりと体を休めて置かなければならない。

一休みした跡向かうのは山辺御県坐やまべのみあがたにいます神社、妙観寺である。

このあたりから道は私の10数年前の通勤路となる。そして横目で眺めてはいつ通ってみようと思いつつ、果たさぬままに十数年が経ってしまった。今回は折角お参りするチャンスだったというのに、かえすがえすも残念な次第である。

ここは古代朝廷の直轄地であった「大和六御県やまとのむつのみあがた」の一社であり、麻利根命が主たる祭神である。 実は「山辺御県坐神社」とされる神社(論社)は天理市内に2箇所存在しており、以前の万葉ウオーキングではもう一方の候補地である別所町の神社を訪ねたことがあった。

石上寺を出た後の我らの目指す先は山邊御縣坐やまのべのみあがたにいます神社。もう12時も回ろうかという時刻、そろそろお腹もすいてきたが、昼食の...
今回は西井戸堂町に鎮座するもうひとつの山辺御県坐神社を巡る趣向となっており、こうした論社を両方体験できるのも坂本先生の緻密なルート設定ならではの面白さだと、過去の散策を思い出しながら深く感銘を受けている。

ところでこの神社の境内にはひっそりと観音堂が建っている。廃仏毀釈の際に廃された妙観寺のを偲ぶよすがである。なんでも妙観寺は藤原道長が吉野参りをした際に立ち寄られ宿とした場所であるともされる(寛弘四年(1007)八月四日)。

四日、丁酉。井外堂に宿す。雨、日を尽くして降る。御明・諷誦。信布十端。

御堂関白記

そして今この観音堂には重要文化財に指定された十一面観音がいらっしゃるそうだ。天理市の教育委員会を通じ管理されている方々と連絡がつけば直接お参りすることができるとも聞いているので、ひょっとしたら参加者はそれが叶うかもしれない。羨ましい限りである。

そしてこの境内にも先程の同じ歌の歌碑が立っている・・・

・・・と、ここまで書いてきて今日は萬葉学会の初日であることを思い出した。会場になる大学は私の居住地からは十分に日帰りできる場所で、本日はぜひともお話を聞きたいお二人の講演会が予定されている。

これから電車に乗り、大阪は吹田市に向かいたいのはやまやまなのだが、前回申し上げたように最近土日はなかなか自由に動くことができない。残念である。

 

 


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