今年の目標は???

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「鳥見霊畤」なんてものを取り上げて、7回だか、8回だか七面倒くさいことにお付き合いいただいた。その作業を通じて、またいくつか考えてみたい材料が生じてきたが、まだ、その材料が私の中で形になってはいない。だから、それはいずれまた…ということで、今日は最近の読書状況など…

老眼が進んでめっきり活字というものを読むことが苦手になった私ではあるが、ここ数年はそんな衰えつつ行く我が眼に鞭打って、年の初めの目標を定め、これだけは今年目を通すぞ・・・・・というもの定め、とりあえずは日に数ページをめくることとしている。

2017年から年の初めに「今年の目標」と称して、その年に最後までページを繰り終わることを目指す書物を決め、皆様…

例年、それを皆さんにお伝えして、それを以て我が励みとし、飽きっぽい我が精神に鞭を打ってきた。…が、今年は…「はて…みなさんにお伝えしたかしら…?」といささか自信がない。上の記事では、「今度は沢潟久孝『万葉集注釈』か、伊藤博『万葉集釋注』あたりで行こうかと思っている。」とか「2度目の挑戦で『日本書紀』」とか言ってて、「決まり次第、ここでご報告したいと思う。」なんて書いてはいるが、どこを見返しても「今年は…」とて宣言した記事ははどこにも見当たらない。

今年も残り3か月になってやっと私は、今年の目標を皆さんにお伝えしてないことに気が付いたのだ。なんともまあ、間抜けな話である。

ということで、今になってご報告。今年の目標は…伊藤博「万葉集釋注」である。

一冊がらくらく500ページを越えるという奴が、萬葉集の注釈の部分だけで10巻。読書のペースが極度に遅い私にはこれを1年で…というのは到底無理である。ということで、今年の目標を、第5巻までと定めた。そして、1年の4分3も過ぎようとしている今日、順調に行けば4巻目の途中ぐらいまで読み進んでなければならないはずだが、実情は昨夜、やっとのことで3巻目を開き始めたところである。

我が読書力の乏しさがその主たる原因であるが…ほかに理由がないわけでもない。どなたかとはあえて申さぬが、

なんて本とか、

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なんて本をブログで紹介されたいらっしゃった方がいるからである(笑)。

その方はまた私を引きずり込むかのように、

なんて本をブログで紹介されている。こちらの方は今のところ、目標貫徹のため、アマゾンやら、楽天のボタンをぽちっとすることを何とかこらえているが…これは、時間の問題だと思っている。そして私の目標達成は…また遠のくのである。

それにしても…たった2冊や3冊の本を余計に読むだけで目標がそんなに遅れるもんかよ…との声が聞こえてくるような気もするのだが、それはまさにその通りで、我が読書量の少なさがその第一寝落ちしていることもしばしば…(笑)。これでは目標が先に進むわけがない。

ただ、それだけではない事情もいくつかはある。

例えば、上の田中先生の御本なんかは、読み始める前に、そういえば…学生の頃はすぐに校本にすがり付いてしまって本当は校本を使う時だってちゃんとした知識は必要なんだけど伝本のことを勉強するのはなおざりにしてきたなあと思い、ざっと、本当にざっとでも復習しておかなければと手元の書物んのページをあちらこちらとめくってみたり、読み終わったら読み終わったで、田中先生の文章をほかにも読めないかとネットで探したりと、いろいろと後を引いてしまった。

また、「萬葉集の基礎知識」に至っては、手元にあった同じような必携本の

やら、


やら、はたまた、

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とか、

なんてのをひっぱりだして、当の「萬葉集の基礎知識」の横に積んで、「おや?」とか「あれ?」とか思ったときは、それらの必携本のおんなじ項目を突き合わせる。「ふふ~ん、このことについては、考え方がこんなふうに変化してきているのか」とか、「これは…昔のままの方の考え方の方が…」とか言いながら、一人悦に入って幾時間かを過ごす。

だから、たった一冊の本を読むだけでも結構な時間が過ぎてしまう。

そして、私の読書に時間を奪っている最大の犯人はこいつであって、けっして「玉村の源さん」のせいあっ名前を出してしまった(笑)ではない。

これは、かなり以前に我が町の公民館で、ちょいと人前でしゃべることがあって、そのための下調べ用に購入したものであるが、最近これのページを繰るのが楽しくなってしまって、気が付いたら、「万葉集釋注」のページを繰るのを忘れてしまっている。

これは大問題である。

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コメント

  1. 玉村の源さん より:

     今年の目標の邪魔をする不届き者は一体どこの誰じゃろ、と思ったら、最後に名前が。(笑)

     いやぁ、伊藤博さんの注釈を全巻読破という計画がすご過ぎるのだと思いますよ。

     紹介の諸本、お役に立っているのならば、何よりです。

     地名辞典も楽しいですよね。

     計画通りでなくても良いのではないでしょうか。
     その昔、稲荷山古墳の鉄剣銘が発見された時、それ以後の我が恩師の授業は、シラバスを全く無視して進行しましたもの。

    • 三友亭主人 より:

      源さんへ

      こんなところでお呼び立てて申し訳ありませんでした。
      おかげさんでいい勉強になりましたし、楽しませてももらいました。
      「萬葉集の基礎知識」にあっては、それを本屋さんで探してるうちに同じシリーズで「古代史の基礎知識」なんてのもあるのを見つけて、そっちの方も手を出してしまって…

      >伊藤博さんの注釈を全巻読破…

      無謀なことは重々心得ているんですが、まあ、とりあえずページをめくっているだけですからね。それでもあの分量ですから時間がかかります。
      こんなことをするのにどれほど意味があるのかなんて思っちゃうときもあるのですが、少しは賢くなれるかな…なんて淡い期待を抱きつつ気長に挑戦するつもりです。