第9回万葉ウオーキング…その8 舒明天皇陵

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長々と続いている第9回万票ウオーキングのレポートであるが、開催された3月23日から間もなく2ヶ月が経とうとしている。今日中に何とか最終目的地にたどりつくことができそうだ。前回の最後に紹介した忍坂坐生根おしさかにいますいくね神社からほんの少し南に下り、左に折れて山側への坂道を登り始める。ちょいと異様なものが目に入る。

神籠じんご石である。地元の人達がちご石と呼ぶこの巨石は、神武東征の時、宇陀より神武天皇が大和平野に進出しようとした際に、この地にいた八十建やそたけるを討とうとした時、この石に隠れ、石垣をめぐらし楯としたという伝えが古書にあるのだといろんなサイトに書いてある。どうもその情報源は桜井市の観光協会のものであるようだが、その「古書」とは何なのか私にはわからない。

神籠石(じんごいし)は地元では「ちご石」と呼ばれ、そのいわれについては、古書に、忍阪の集落の中央に「楯の奥」
『神籠石』は日本各地に存し、様々な呼ばれ方をしているが、その用途については定まった見解はなく、その多くは、聖域とそれ以外の地域の境界を示すものでないかとか、古代の山城ではないかとか理解されているらしい。

写真では岩の背後に柱が2本とその上部に釣り鐘がぶら下がっていることが確認されると思うが、これはもちろん古代からの構造物ではなく、近代のそれである。なんでも前回紹介した忍坂坐生根神社から戦後になって移設したものらしい。

坂道はさらに外鎌山…忍坂山の上部へと続く。そして見えてくるのが段ノ塚古墳…舒明天皇陵である。

御覧の通り、よく整備されている美しい御陵である。


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